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男女合同クラブ座談会

男女合同クラブ座談会(その1)

・陸上部:吉澤くん
・水泳部:中村さん
・バドミントン部:野崎さん

男女合同で活動しているクラブの代表者3人に集まってもらい、入部のきっかけや部活紹介、中学生に向けてのメッセージなどを話し合ってもらいました。

〇所属するクラブについて教えてください。

吉澤:陸上部は漢字のごとく走ることが基本となるクラブで、自分を追い込んでいくクラブとも言えると思います。毎年30人程度で活動していて、男女比のバランスは取れています。練習場所はグラウンドの隅が基本です。アメフト部やサッカー部、野球部が校庭の敷地の8割を使い、残りの2割で練習しているためにあまり広くはありません。さらに、毎週水・土曜は外部の競技場に行って練習しています。

中村:水泳部は、今年は3年9人、2年5人、1年16人の計30人です。水泳は個人競技なので、各個人の技術向上を目指しています。ただしそれ以上に、明治学院の水泳部は練習中における応援、声出し、挨拶など、人として当たり前のことを当たり前にできるようにしようという代々受け継がれてきている伝統を守りながら、メリハリをもって活動しています。


野崎:バド部は、今年は男女合わせて54名で、多い年は60人以上になることもあります。今年の3年生は女子ばかりなのですが、基本は男女比のバランスは取れています。明学の中でもゆるい部活に分類されることが多いですが、一昨年くらいから雰囲気が変わってきていて、練習メニューも厳しくなり、今年からは男女一緒のメニューになり、年々進化してきていると思います。

〇バド部は、一昨年から男女共通の練習メニューになったのですね。他のクラブはどうですか。
 
中村さん:水泳部は、大会に近づくにつれ、調整が必要になってくると全員で一緒のメニューをするのですが、大会前は自分の出る種目に合わせたり、スピード別(レベル別)に分かれてやっています。

吉澤:陸上は男女で分かれるというよりも、短距離、長距離というように種目ごとに主に分かれて、そこで練習メニューが異なります。

〇中学時代に何か部活動をしていましたか。

野崎:バドミントン部に入りたかったのですが、入学してからバドミントン部がないことに気付いて(笑)、ずっとピアノをやっていたので吹奏楽部に入っていました。

中村:なぜ、バドミントンがやりたかったのですか?

野崎:小学生のときに、バドミントンクラブに入っていたからです。


吉澤:中学のときも陸上部に入っていました。高校では、実は最初サッカー部に入ったのですが、2ヶ月くらいで辞めました。サッカー部は朝練があって大変だったこともありますが(笑)、中学の陸上を高校でもやはり続けたい気持ちが沸いてきたこともあります。種目は、中学の時は長距離でしたが、学年が上がるにつれて距離が短くなり、今は100mをやっています。

中村:中学は卓球部に所属していましたが、うちの中学は夏だけ水泳部ができるんです。夏に大会があるので、卓球部に所属しながら夏は水泳の活動をしていました。高校選びをしていくなかで、水泳部があって自由な校風で調べていたら、明治学院が見つかったので受験しました。

〇クラブの目標またはルールがあれば教えてください。

野崎:昨年までは、部活中におけるスマホの使用の基準があいまいだったり、朝練に参加するしないが人それぞれだったんです。それを朝練の参加、部活中におけるスマホの使用禁止、休憩時間をしっかりと定めるなど、メリハリをつけることを意識してやっていこうとなりました。

吉澤:髪染めは禁止ですが、それ以外は自由です。個人競技ということもあり、個々の考え方を大事にしています。

中村:水泳部は遅刻、早退、欠席、退部(笑)も禁止です。個人競技というものもあり、それぞれの気持ちの差が生まれてしまうので、今年度から週一回全体ミーティングを行っています。改善点やお互い考えを話し合い、意見共有の場を設けています。

〇他のクラブの部長に聞いてみたいことがありますか。

吉澤:水泳部は規律が厳しそうにみえますが、意識していることはありますか。

中村:水泳部は代々ずっと厳しくやってきたので、1年生の時から厳しくて、それが当たり前となって伝統が引き継がれているため壊れない。部長の私を含めて、部員全員でそれを守っていこうと思ってやっています。


中村:人数の多いバド部がまとまる秘訣は何かありますか。

野崎:人数が多く、今年は経験者が少ないので、経験者と同じモチベーションを求めてしまうと、差異が生まれて雰囲気が悪くなってしまいます。初心者が「部活が楽しくない」と思うと良くないので、雰囲気を大事にしようと心がけています。具体的には、部活が始まる前や休憩時間に私から話しかけにいくようにしています。部長が楽しそうにやっていることが大事かなと思っています。あとは常に笑顔を心がけるようにしています。最初はうまくできなかったのですが、そのためにいじられキャラになってしまいましたが(笑)、そういう部長のあり方もありかなと思っています。


野崎:部員が同じく多い陸上部はどうですか。

吉澤:陸上は個人種目なのでそれぞれモチベーションが違います。上を目指したい人もいれば、楽しんでやりたい人もいます。ですので、個人の考え方を尊重することを心がけています。また、何かを伝えていくときに、部長は役職上嫌われ役になるときもあると思うのですが、好かれるためにやっているわけじゃないと思うようにしています。

男女合同クラブ座談会(その2)

〇部長はどのように決まるのですか。

中村:水泳部の場合は先輩と後輩と顧問の先生の推薦です。

野崎:バド部は先輩が決めています。

吉澤:陸上部は顧問の先生と前の三役(部長・キャプテン・庶務)が決めています。

中村:バド部と陸上部は部長のほかにキャプテンという役職がありますよね。どのような役割なのですか。


野崎:基本的なメニューがあって、最初の基礎打ちまでは部長が考えて、その後の実践的な練習はキャプテンが考えるというように分担しています。

中村:キャプテンが考えたメニューに反論する人とかいないのですか。

野崎:いないのですが、定期的に部長とキャプテンでお互い意見を出し合ってやっています。水泳や陸上の練習メニューはどうやって考えているのですか。

中村:水泳部のメニューは顧問の先生が作成してくれます。

吉澤:陸上部は、自分たちと一つ下の代から自分たちで考えるようになりました。

野崎:それはバド部と逆です!メニュー作成が大変ということもありますが、一つ下の代から顧問の先生が作成してくれています。

〇3年間部活動をやってきてよかったことや苦労したことがあれば教えてください。

吉澤:苦労することは男女の考え方がやはり異なる点です。それをまとめるのは大変ですがやりがいでもあります。男女合同で活動しているぶん、男女仲は他クラブ以上に良いと思います。

野崎:試合前にパワーバランスの強い男子に試合してもらえるというのがすごく良いです。


中村:苦労したのは男女の価値観が違うことです。男子は『筋トレとか綿密にやりたい』、女子は『声出しとか挨拶とかをきちんとやりたい』というところですれ違いがでてきた時期がありました。

そのようなときは、ミーティングを重ねてお互いの理解を深めました。水泳部に入って心身共に鍛えられました。

〇中学生に向けてのメッセージ。

野崎:バド部は、話し合いを重ねて試行錯誤しながら部活のルールを作り上げてきました。そのような点でいうと良い意味で「伝統を引き継がなきゃいけない」という圧力がありません。自分たちの代で「こうしたい」「こういう部活動を目指したい」という部活動を実現することができます。

もしもそういった意欲や「高校ではこういう部活にしたい」というのを持っている人がいたら、ぜひ入部してみてください。


吉澤:陸上部も心身ともに鍛えられて、忍耐力がとてもつきました。走ることが中心となるクラブなので、途中つまずいて、やりたくないなと思うこともあるのですが、そこでいかに壁を乗り越えられるかを体験できると思います。

また、陸上は高校から始める人も多く、中学校まで運動部に入っていなかった人にも薦めたいです。本当に良いクラブで入って損はないと思います。もしも、明治学院に入学することになったときは、ぜひ入部を考えてみてください。


中村:仮入期間に水泳部を経験して、とても辛くて入る気にならなかったことを記憶しています。それがいつの間にか入部してしまって(笑)、当初はなぜ入ってしまったのかと後悔したこともあります。毎日キツいメニューを仲間と支え合ってやっていくなかで、仲間との絆もすごく深まるし、引退時には自分自身の成長も実感できました。今となっては本当に入部してよかったなと思います。新入生で水泳に興味がある人はぜひ入部してください。

受験勉強は大変だと思いますが、得られるものも多くあります。最後まで諦めずに頑張ってください。

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