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仮設校舎での学校生活 ~情報科室編~
今年度から始まった仮設校舎での学校生活を不定期で報告していきます。各施設の担当者との座談会を通して、生徒の様子や旧校舎との違いなどをお伝えしていきます。第3回目は情報科教諭にお話しを伺いました。(図書館についてはこちら,家庭科室についてはこちら)。
1.旧校舎と仮設校舎で情報科室はどのような変化がありましたか。
情報科室のフロアが仮設校舎では高校1年生と同じフロアになりました。スペースは以前よりやや狭くなりましたが、PC機器や通信環境など以前と大きな変化はありません。コロナ禍の影響でまだ新しいプロジェクターが届いていないのは残念です(2学期に届く予定)。
仮設校舎になってまだ一学期しか授業を行なっていませんが、生徒の声がよく聞こえるようになった気がします。以前より生徒と教員の距離が物理的に近くなったことで、生徒が教員の何気ない質問に答えてくれているのでしょう。このことは、手狭になったスペースの大きなメリットの1つです。
2.情報科室での生徒の様子で、想定外の点や旧校舎との違いがあれば教えてください。
先ほども話しましたが、1年生の各教室と同じフロアになり、図書館とも非常に近くに位置しています。そのために、旧校舎のときに比べて生徒が情報科室にやってくる頻度が上がっています。
今年度はコロナの影響で昨年度より多くの制限がありますが、生徒たちは普段通りに授業に取り組んでくれています。パソコンなどの情報機器が好きな生徒はもちろんのこと、パソコンに不慣れな生徒もいます。
どちらの生徒も、積極的に質問しにきたり、自分で考えながら課題に取り組む姿勢が見られ、2学期以降も授業がとても楽しみです。
『情報』の授業は1年生のみですが、2~3年生の中には、休み時間や放課後に情報科室にふらっと立ち寄ってくれる生徒が毎年います。学校生活で苦労していることや世間話などどのようなことでも構いません。情報科室が、生徒にとって気軽に立ち寄れる場所と感じてもらえているならば、情報科として嬉しく思います。
情報科室には、助手さんが在中しています。PC機器の操作はもちろんのこと、SNSのトラブルなど相談に乗ってくれます。このような時代だからこそ、情報科室が『第2の保健室』になれたらと考えています。
3.情報科室と学校生活の関係(役割) はどのようなものですか。
日本の高校生の携帯電話やスマートフォンの所有率は9割を超えています。家庭との連絡手段としての使用だけではなく、様々な情報の収集や学校の友人とのコミュニケーションツールとして利用されています。
日本社会はスマホを販売することに力点が置かれており、高校生がどのようにスマホを利用していけばよいかを考える場をほとんど提供できいません。
そのような中で、唯一生徒たちに考えさせる場を提供できるのが、『情報科』だと考えています。
それだけに、双方向の授業が大切になってきます。実際のトラブル例や間違った使用による例を包み隠さず、できるかぎり具体的に伝えるようにしています。
これらのことを理解したうえで、スマホやPC機器などを自律して利用し、情報科社会に興味や関心を持っていけるようになってほしいと考えています。
4.次年度以降の入学を考えている受験生へメッセージ
本校の『情報』の授業は、教員側が一方的に進めていくわけではありません。生徒と教員、生徒と社会との関わりを大切にしながら、2003年度の開設当初から双方向の授業を心掛けてきました。
パワーポイントを利用して、得意分野や興味関心事を他者に伝える発表や、班でテーマを決めて、発表を行うプレゼンテーションなどを新設当初から行っています。
高校生活で必要な知識や技能だけを身に付けることを目的とせず、他者との関わりの中で、大人になってからも役立つ情報力を身に付けてもらいたいと考えています。
限られたスペースの中で、生徒の自由で柔軟な発想を、活発な討論や話し合いに活かせる環境作りを大切にしています。次年度以降、情報の授業で会えることを楽しみにしています。